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【診断士試験対策】経営分析は「シンプルに型で解く」だけで得点源に!

中小企業診断士試験の事例Ⅳにおいて、経営分析が苦手という受験生は少なくありません。

しかし、実はこのパートはシンプルな作業の積み重ねで得点源にできる非常においしい問題です。

「経営分析=難しい」は大きな誤解です

「経営分析」と聞くと、専門的で高度な知識が求められると感じがちです。

ですが、実際に行うのはほぼ割り算と一部の足し算のみ。しかも使う指標は13種類程度で、毎年出るのはそのうち数個だけです。

つまり、「やるべきこと」は想像よりもずっと少なく、パターンに慣れるだけで得点が取れる分野なのです。

経営分析は“スピード勝負”。15分以内で解けるように

事例Ⅳでは時間が圧倒的に足りません。その中で、経営分析は毎年ほぼ同じ構成で出題されるため、時間短縮が狙える最重要パートです。

「分析」ではなく「作業」と割り切って、15分以内で解けるように練習しましょう。

出題される13指標と頻出ポイント

診断士試験で問われる経営分析の指標は、以下の3つの視点に分類できます。

■ 収益性

  • 売上高総利益率
  • 売上高営業利益率
  • 売上高経常利益率

■ 効率性

  • 売上債権回転率
  • 棚卸資産回転率
  • 有形固定資産回転率

■ 安全性

  • 流動比率
  • 当座比率
  • 固定比率
  • 固定長期適合率
  • 負債比率
  • 自己資本比率

このほか「労働生産性」も出題されたたことがありますが、出題頻度は低めです。

また、「売上債権回転率」「固定比率」「固定長期適合率」などはあまり使わない指標ですね。

また、自己資本比率と負債比率は表裏一体。片方だけ覚えておけばOKです。

経営分析の視点は3つ。「安全性・収益性・効率性」で統一しよう

指標を3つの視点に整理すると、与件文とのつながりが見えやすくなります

  • 収益性: 技術力が高い、人気商品がある → 売上高営業利益率など
  • 安全性: 借入が多い、赤字が続く → 流動比率や自己資本比率など
  • 効率性: 遊休資産が多い、在庫が多い → 棚卸資産回転率、有形固定資産回転率

事例を読んで、どの観点で評価されているかを分類できれば、設問に対する解答が論理的かつスピーディに組み立てられます。

テンプレートで解答を素早く作ろう

解答を毎回ゼロから考えていては時間が足りません。自分なりの「テンプレート(型)」を持っておくことで、作業が圧倒的に楽になります。

■ テンプレ文例:

○○であるため収益性が高く、××のため安全性も高い。一方で、△△であるため効率性が低い。

■ 実際の使用例:

地元食材を廉価で仕入れて販売できるため収益性が高く、内部留保も潤沢で安全性が高い。一方で、遊休不動産を抱えており効率性が低い。

こうした型に、与件と指標を“はめこむだけ”で、説得力のある解答が書けるようになります。

【まとめ】経営分析を得点源にする3つのポイント

  1. 13指標の計算式と意味を理解して暗記する
  2. 15分以内で解けるように過去問で反復練習する
  3. 自分用のテンプレートを準備しておく

この3つを徹底するだけで、経営分析は事例Ⅳの安定した得点源になります。

苦手意識を捨てて、シンプルな“作業”として慣れていきましょう。

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